足の裏でしっかり踏む、無垢の木の床
音に合わせて思いきり動く、リズムの時間
給食で味わう、魚の旨味と野菜のわずかな苦味
青空に白く咲く、園庭のモクレンの香り
ここでは、全身の感覚をたっぷり働かせます
子どもが、今日の空を見て綿の雲をつくったり
音楽家が、子どもをイメージして曲を奏でたり
写真家が、園の一瞬を切り取ったり
画家が、壁に世界を描き出したり
ここには、創造のよろこびとおどろきが満ちています
リズムのとき、わたしが好きな場所に座ります
保育者を、先生ではなく名前で呼びます
給食では、食べたい量をわたしが決めます
砂場はわたししだいで、キッチンにも洞窟にもなります
ここでは、自分と相談してどうしたいかを表現します
ここは、未完成の場所です
子どもたちが体験を積み重ねるのと同じくらい
大人もうれしいギフトをもらいながら
少しずつ日々を紡いでいます
ここでの時間が、
子どもにとって、大人にとって、
一生ものとなりますように